ダイエットといえば「運動」と「食事制限」ですよね。
もちろんこの2つも重要なのですが、これに加えて「ツボ押し」も試してみてほしい行為です。
残念ながら押すだけで痩せるツボはありませんが、ダイエットの手助けとなるツボはあります。
ちょっとしたスキマ時間に押せるツボやおすすめのツボなど、正しい押し方もご紹介するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください!
「ツボ」とは
ツボ押しは、「気」の流れを調整して体調を整える治療法です。
東洋医学では「気」という、目には見えない生命エネルギーの概念があります。
気は「経絡(けいろ)」を通って体内を巡っており、経絡には気の出入り口である「経穴(けいけつ)」があります。
この経穴が「ツボ」です。
ツボは全身に無数あり、押したり温めたりして刺激することで気の流れをスムーズにして、痛みを和らげたり体調を整えることができます。
ツボの押し方
ゆっくり優しく押す、が基本です。
「痛いぐらいに強く押した方が効果がある!」「強く押せば押すほど効く!」という意見もききますが、これは間違いです。
素人が無理に押すと筋肉を痛めてしまう可能性があります。
やさしくマッサージする程度で十分なので、痛気持ちいいぐらいの力加減で刺激しましょう。
ダイエットに効果的なツボ
体中にさまざまなツボがありますが、ダイエットの手助けになるのは「食欲を抑えるツボ」と「消化を促すツボ」です。
スキマ時間でも簡単に押せるツボもあるので、ご紹介します。
飢点(きてん)

食欲を抑えるツボです。
耳の穴の前にある小さな膨らみ「耳珠」の真ん中あたりにあります。
人差し指で1〜2分間ぐらい押し続けましょう。
ツボの場所を見つけるのが面倒ならば、耳全体をマッサージしても効果があります。
神門(しんもん)

ストレスを軽減するツボです。
ストレスによる食べ過ぎを防いでくれます。
手のひら側の手首のシワの線上で、小指のスジの親指よりのくぼみにあります。
親指でやさしく5秒ほど押すのを数回繰り返しましょう。
ストレス軽減の効果があるので、ストレスによる食べ過ぎ防止になります。
中院(ちゅうかん)

胃の不調に効くツボです。
便秘改善の効果もあります。
みぞおちとおヘソの中間にあります。
中指で20秒ほど押しましょう。
胃の不調や便秘改善に効果があります。
天枢(てんすう)

胃腸の働きを活発にするツボです。
おヘソから真横に指3本分ぐらい外側にあります。
指でやさしく押すのもいいですが、お灸で温めるのも効果的です。
胃腸の働きを活発にしてくれます。
顔のたるみに効くツボ
体型は服装である程度カバーすることができますが、フェイスラインを隠すのは難しいですよね。
メイクでカバーする方法もありますが、顔自体を引き締めるツボもあるのでご紹介します。
頬車(きょうしゃ)
下あごのエラの角の下あたり、歯を食いしばると筋肉が盛り上がるところにあります。
顔のたるみやむくみに効果的です。
顴髎(けんりょう)
目尻を真下におりた頬骨のすぐ下にあります。
フェイスラインの引き締めに効くツボです。
万能のツボ「湧泉」

ここまでダイエットの手助けとなるツボを紹介しましたが、もうひとつ是非知っていてほしいツボがあります。
それは「湧泉(ゆうせん)」です!
足の裏、中指の付け根からかかとに向かって指4本分ほどの位置にあります。
エネルギーが湧くツボで「万能のツボ」とも言われています。
だるさや疲れ、不眠、ストレス、生理痛など、さまざまな症状に効果があるツボです。
不眠やストレスは代謝が落ちる原因になるのでダイエットにもおすすめですが、ダイエット中でなくても日常的に押してほしいと思います。
私は現在ダイエットをしていませんが、ほぼ毎日湧泉を押しています。
お風呂で湯船に浸かりながら押したり、就寝前にマッサージしたり。
親指でゆっくり刺激すると気持ちがいいので、とてもリラックスできますよ!
ハッキリと効果が実感できているわけではありませんが、お腹の調子も良くなり、なんとなく体調を崩しにくくなりました。
ダイエット中はもちろん、最近ちょっと調子が悪いな…という時にも役立つツボなので、ぜひ試してみてください。
まとめ
ダイエットに役立つツボは、食欲を抑えたり消化を促すツボです。
痛いほど強く押すのではなく、気持ちいいと思える力加減でやさしくマッサージしましょう。
ダイエットを行う場合、痩せることだけではなく、健康的に痩せることが大事です。
今回紹介したツボは、ほんの一部です。
さまざまな不調や痛みに効果的なツボがたくさんあるので、体調と相談しながら自分にあったツボを探すのも楽しいと思いますよ。
asano111-5著