やせのチビだった子供時代
これは僕の子供の頃の話だ。
僕は、両親と兄の4人家族の中で育った。
両親は共働きで、物心ついた時から保育園に通っていた。
そのため小さい頃から、無駄におやつを食べたりすることもなく、比較的痩せている方だった。
両親も兄も痩せていたので、自分には太る要因はないと思っていた。
小学校に入ると、放課後は学童保育に行っていた。
学童はおやつは持参だったのだが、持っていったものしか食べないため、際限なくおやつを食べるという習慣もなく、母もあまり家にお菓子を買い込んでおくことがなかったので、小学校の高学年になるまで、本当におやつのドカ食いということはしたことがなかった。
学童保育は小学校3年生までしか預かってもらえない。
そのため4年生になると、僕は学校が終わると一人で家に帰るようになった。
母はおやつを用意しておいてくれたが、もともと食が細い方だった僕は、そのおやつもあまり食べることがなかった。
塾に行くようになって
学童に行かなくなると、放課後に学習塾に行くようになった。
初めは週に2回程度だったが、学年が上がるとその時間も増えていった。
5年生ごろになると、中学受験の準備が本格化してきた。
塾も週に3〜4回程度に増え、夏休みや冬休みにも講習が入るようになってきた。
友達と遊ぶ時間も減り、家にいても勉強をする時間が増えていった。
もともとあまり勉強が好きな方ではなかった僕にとって、受験勉強はストレスだった。
とはいえ、中学受験をすると決めたのは自分だったので、弱音を吐いて辞めるわけには行かなかった。
塾に行く日は、学校から帰るとおやつをたべ、母が作った弁当を持って塾に行く。
そのため食べ過ぎることは無かったが、塾が休みで家にいるときは、無性に何かが食べたくなるようになった。
今考えれば、ストレス性の過食だったのだろう。
今までは食べ切ることのなかったポテトチップスも一袋簡単に食べ切ってしまうようになった。
おまけに勉強漬けのため、体を動かす機会も減り、摂取した分のカロリーが消費できていなかった。
いくら痩せ型だったとはいえ、物理的に太ってきて当然だ。
受験が終わる頃には、ちょっとふっくらとして、顔も二重顎、お腹もぽっこりしていた。
決して太っているとまでは行かなかったが、僕の歴史史上最も太った時期だった。
中学・高校時代
中学に入学した頃の写真を見ると、笑ってしまうくらいぽっちゃりしている。
お調子者の僕は、当時は太ったお腹を出して受験太りをネタに家族をよく笑わせていたものだ。
無事中学に合格した僕は、卓球部に入部した。
あまり厳しい部活ではなかったが、受験太りを解消するにはちょうどよかった。
通学も小学校時代とは違い時間がかかったため、体型が元に戻るのに時間はかからなかった。
食欲は中学生らしく、たくさん食べるようになっていったが、成長期で身長が伸びることと、運動をするようになったことが重なって、太るというよりも痩せていった。
高校になるとバレー部に入り、中学時代よりも運動量が増え、身長もますます伸びていった。
もう中学受験の頃のように太ることは無かった。
コロナ禍で
高校を卒業して大学生になると、フットサルチームに入って、定期的に運動をしていた。
さらにバイトにも明け暮れていたため、太っている余裕はなかった。
その後大学を卒業し社会人になると、運動をする時間は減ったが、体型は元に戻ることは無かった。
おそらく仕事のストレスと、通勤で体力を使っていたからだろう。
しかし、昨年来のコロナ禍で状況は少し変わってきた。
リモートワークが続き、あまり外に出ることがなくなったことで、運動量が極端に減ってきたのだ。
それまでは、家から駅までの自転車や電車通勤がある程度の運動になっていたのだが、週の半分は家で仕事をするようになり、また中学受験の時のような生活がはじまった。
そのため一時期また太ってきたのだが、僕ももう大人になった。
このままではまた太ってしまうと思った僕は、食事に気をつけ、できる限りの運動をすることにした。
早めに気がついたことが幸いして、体重はすぐに元に戻ることができた。
これから、コロナ禍がどの程度続くのかわからないが、自分の体は自分で守るしかない。
しかもこれからは年齢的にも太りやすくなる年齢だ。
父も兄も、元々は太っていなかったのに、ある程度の年齢になるとお酒の付き合いのせいもあるが、ある程度太ってきたということがある。
だから僕も油断をすると、二人のようになってしまうかもしれない。
中学受験の時のように太らないために、食事と運動でしっかりと自分の体重をコントロールしていきたいと思う。
hkt16912著